1590A 超小型真空管ギターアンプ自作
The Squirrel Monkey One Tube Guitar Amp in a 1590A box
W92mm X D38mm X H87mm (Dはツマミ・ファン含まず)
UC3843N使用180V DC-DCコンバータとなります。
1590Aケースに合わせ蛇の目基板を切り出し組み上げてみました。
写真ではTDK面実装インダクタですがベースでの連続使用で発熱見られましたので、最終的には太陽誘電ラジアルインダクタを加工して取り替えました。
変換効率は入力12V 501mA 出力180V 25mA で74%となりました。
DC-DCの小型化が鍵となりますので、この部分さえ出来ればなんとかなるでしょう。
1球ですが、なんちゃってハイブリッドアンプでは有りません。
プレート電圧も180V昇圧したフルチューブアンプです。
左回路図、アンプ部回路を組み込みます。
詳細は下記ページがオリジナルとなります。
The Squirrel Monkey One Tube Guitar Amp schematic
コンパクトロン管はテレビ球ですが余り流行らなかったようで製作例も余り見かけませんが形がずんぐりむっくりで可愛いです。
6AF11は一本の球の中に3極管2ユニットと5極管が入った複合管となり一本だけでフルチューブのミニギターアンプが出来てしまいます。
ヒーター電流は1Aほど流れますので、ヒーター用に別途DC-DCコンバータで6.3Vまで下げて点火させました。
配置はこんな感じで考えましたが一番の問題は6.3Φのジャック2個を何処に収めるかとなります。
真面目に採寸しないと収まりそうも有りません。
参考までにMT管を2本並べると東栄のT-600トランスでは押し出されてしまいます。
之より小さいトランスはラジオ少年のトランスぐらいしか思いあたる物が有りません。
穴開けして仮組みしてみました。
6.3Φジャックは対面で上下にオフセットして取り付けることが出来ました。
左側の基板が市販の小型降圧DC-DCコンバータ基板、でヒーター電圧6.3Vに使用。
右側の基板が自作B電圧用180V DC-DCコンバータとなります。
ケース塗装。
トランスバンドを外し塗装後にタップが下側になるよう入れ替えて帯を難燃性の黒テープ巻きしております。
少し高級感が増し788円のトランスとは思えないかな?
トランスの片足は垂直に曲げ1mm幅のスリットでケース内にネジ止め。
The Squirrel Monkey One Tube Guitar Amp
Hammond 1590Aサイズ、超小型フルチューブギターアンプヘッド完成しました。
出力は0.8W程となりTONEはハイカットです。
低域も出ておりベースでも良い感じかと。
トランスタップは3.5Kが無い場合は5Kも良い選択であるとのことですので、5Kで使用しました。
背面はこんな感じです。
電源ジャック取り付けが厳しそうでしたので、尻尾を出しております。
ケース・ボリューム・ツマミは東京ラジオデパート 桜屋電機にて購入。
ヒーター電圧6.3Vに使用した小型降圧DC-DCコンバータ基板
MP1584EN DC-DC BUCK Adjustable Step Down Module
1A程での使用となりますが発熱等の問題有りませんでした。
MP1584EN (1MHz PWM)
*このユニットが不良となった場合、電源電圧がそのまま加わる可能性も有りますので、過電圧保護として効果が薄いかもしれませんんが6.8V位のツェナーダイオードとヒューズを6.3Vラインに入れておくと良いかもしれません。
左側面の基板がヒーター用の市販小型降圧DC-DCコンバータ基板、中央がB電圧系で下に400V22μFケミコン、右側基板が180V自作DC-DCコンバータとドライブFETとなります。
アンプ部はソケット上に組み上げてあります。
なお、このアンプの高圧系ケミコンは180VのB電圧に10μとプリ管に22μしか使用していないものとなります。
UC3843N使用180VDC-DCコンバータ変換効率は入力12V 501mA 出力180V 25mA で74%となりました。
(ノイズ混入により不安定となりましたので、グランド強化・フェライトビーズ追加)
*FETは基板と一体で組まれた方がループが出来ませんので、引き出すことはお勧めしません。)
無信号入力でボリューム最大としヘッドホンでモニターしますと180VDC-DCのFET線材の引き回しにより発信音が聞こえる場合が有りましたので、問題ない点に納めました。
>FETは基板一体で組まれて下さい。
それでもTONE(ハイカット)最大としますと若干混入する場合が有りますがスピーカーで聞く分には問題ないので一先ず妥協しました。
>トランスとパラ付けの3nFが手持ち1nFでしたがパラ付けで2nFとしましたら完全に止まりました。オリジナル回路には従うべきでした。反省。
使用しましたコンパクトロン管はヒーター電流が1Aほど流れ筐体も其れなりに発熱しますので、筐体に穴開けし自然対流させた方が良いものとなりますので、後に修正加工します。
>最終的にファン追加しました。
コンパクトロン管はオリジナル回路6AF11使用しましたが6AS11でも使用可能と思われます。
ebayではUSA在庫で新品管が常時有りますが国内ではヤフオクなどで時々見かけるだけですので、国内製品には利用されなかったものとも思われます。
球数は少ないようですが元々TV管で高価な球では有りませんので、見かけたら遊んで下さい。
(2015.12.20)
追記
カソード電圧3.7Vとなっておりましたので、23mA程流れていることになります。
G3電圧降下4Vで4mAですから19mA程トランスに流れており、定格的にもう少し落としたほうが良さそうです。
>カソード抵抗160Ωを220Ωに変更、カソード電圧4.33Vで19.6mA、 G3電圧降下3.4Vで3.4mAとなりましたので、16.2mAまで下がりました。2.2mAオーバーですが手持ち部品無く持ち越しです。
*後日、東栄変成器に確認しましたところ、T-600 7k は15mAとのことです。(2016.11.20)
DC-DC基板を反転して組み直しました。
流石にこのサイズの筐体ではケース自体が熱を持ちますので、穴開けして自然対流させるより小型ファンを追加したほうが良さそうです。
背面にファン追加しました。
ケース下のDC-DC部から吸い込み後方に排気するようにしました。
秋月12V25mm角ファンを6.3Vで動作させていますが室温20度前後の現在は之で良いようです。
夏場に発熱有るようでしたらば12Vで動作させることとしましょう。
ファン追加に伴い穴あけしましたので、一度組み直しております。
高圧DC-DCのTDKインダクタに発熱みられましたので、太陽誘電220μHインダクタのプラケースと足を外し高さを抑えて交換しました。
(2016.01)
世界最小フルチューブギターアンプの仲間入り出来たかな?
Hammond 1590Bサイズと1590Aサイズで、この下はLBみたいですが低電圧動作なら載りそうですが一先ず辞めておきましょう。
Hammond 1590S ケースなら球もトランスも比較的自由なレイアウトで収めることが出来ますので、モバイル用としては之も面白いかもしれません。
また、アッテネータとレベル調整用のボリュームを追加してオーバードライブエフェクターとするのも良いかと思います。
(2016.04.17)
DC-DCコンバータとの電源接続
Power supply connection to the DC-DC converter
トランス電源部をDC-DCコンバータに置き換えます。
Replace a transformer power supply
(2016.07.27)
DC-DC POWER SUPPLY
市販DC-DCコンバータ改造基板を並べて見ました。MC34063基板改造(NJM2374使用)
同様に端から23mmのスペースに収まりますので、再現性はかなり高くなるものと思われます。
nanoheadやsuperflyのようなサブミニチュア管のベースとしてもお勧めですからAサイズにチャレンジしてみてください。
(2016.11.03)
ORANGE CR3 MICRO CRUSH
ウケ狙いで同様の回路で内蔵させようとジャンク品入手しましたがスイッチ不良でしたので、治ってしまいました。
どうしましょうか?
之は之で良いものですし・・・・・
チューナーはどうなってるの?と思っていましたらワンチップマイコンでした。
(2016.12.12)
1590AサイズにGT管は搭載できるか?
T-600トランスの向きを変えますとMT管2本はOKですので、更にGT管は?極乗り?
T-600 + 12SN7GT + 12AX7
(2018.02.24)